先日ディスポのカミソリをいろいろ使っていたときに、気が付いたことは「同じディスポでも全然違う」ということでした。

その違いを生むポイントがなんなのか、そしてカミソリのどのような特徴が良し悪しに影響するのか、いっけん見当がつきませんでしたが「剃ってて刃がたわむことのないぐらい頑丈なカミソリ」が良いものなのではないか、と仮定しました。
この唐突な仮定は、両刃の世界に足を踏み入れると必ず訪れる「金属製ホルダーへの物欲」を正当化するための苦し紛れな言い訳ではありません。
この仮定を検証するという大義名分を旨に、積極的な投資を行う決断をしたまでのことです。
決して金属製ホルダーに物欲を刺激されたんじゃありません。…多分
といつものように言い訳めいた長い前置きでしたが、表題にあるとおり、ついに
両刃カミソリの世界の逸品を入手しました。
買うときにはメルクールの34C、33C、23Cのなかでどれにするか素人ながら悩みました。
そして一番軽い(そして一番安い)33Cにしました。
楽天で、クーポンを使って4,380円で買えました。
替刃が1枚付属。
分類としては3ピースのSolid barだそうです。
刃のはみだし量は写真の通り。
この金属で替刃をがっちりと締めて固定した感じ…「刃がたわまないカミソリが良いもの」という仮説を立証できるぐらいの切れ味を期待してしまいます。
あわせてこのようなものも購入。
両刃カミソリとブラシのスタンドです。
上記の商品にした決め手は、ダイソーのブラシがホールドできるサイズだったことです。
メルクールをダイソーブラシといっしょにセットしたところです。
ブラシは既に購入してはいるものの、まだ石鹸の泡立てにはチャレンジしていません。
今日の初メルクールも

この時に使ったフォームを使うことにしました。
剃る手順は「順剃り→逆剃り」の2パスとしました。
メルクールで剃ってみた感想は…
私の結論は、これまで使ったすべてのカミソリの中で最高に良いものでした。
しかし想像していたのと違い、その剃り味を言葉にしづらいです。
そこで、表現は雑駁になりますがありのままにはなすことにします…
まず順剃りの際に思ったことは、剃れているか剃れていないかが分かりづらかったです。
剃った後に手で触って確かめたら、剃れていない個所もありました。
剃れてるかどうかが分かりづらい原因を順剃りしながら考えたところ、
- ポピュラーやドルコで感じた、剃るときの「チリチリ…」というようなダイレクト感が少ないこと、
- またグリップが短いのでいつもと持ち方が違うこと、
これら2つにより、適正角度の維持がしづらいことなのではないかと考えました。
1については、最初の仮定通り刃ががっちり固定されていること、カミソリの重量が重くなったことにより、音源となる振動がミクロレベルでひげを弾くときも発生しにくいのではないかと考えました。
2については、私のカミソリの持ち方が普通ではないのかもしれませんが、普段の私の持ち方は、柄の片側は親指でつかみ、反対側は人差し指をはじめとする4本の指を全て添え、その4本の指の間隔を出来るだけ広げています。これはラケットのグリップやクルマのステアリングを握るときも同様にしており、それぞれラケットフェイスやタイヤがどっちをむいてるか体感把握しやすくするための工夫です。
カミソリでそのような持ち方をしつつ、順剃りなら人差し指、逆剃りなら小指を、できるだけカミソリヘッドのそばに近付けて添えることで、ヘッド下の触覚を指により出来るだけ鋭く出来ます。
このような持ち方は今回グリップが短いメルクールでは出来ずに、親指の反対側は3本の指で持っていました。
そのような経緯をふまえ逆剃りの際は、聴覚・触覚でうすれたダイレクト感を補うために、視覚に頼って剃ることにしました。
グリップ角度保持は鏡に頼り、また剃れてるかどうかもフォームを透明なジェルに変え、見て把握しました。
再度そのようにして剃ってみると、視覚情報により同じところを何度も剃ることなく、またダイレクト感が少ないという剃り具合はまるで、某有名メーカーの多枚刃T字カミソリで剃っているかのような感覚でした。多枚刃と1枚刃の違いで摩擦の抵抗が少ない分、メルクールの方がスムーズでした。
剃るスピードも、同じように多枚刃のT字カミソリのようでした。ヘッドサイズも小さいので、あご下や鼻の下など入り組んだ箇所もかんたんでした。
逆剃りを終えました。
剃れてるかどうかは剃り終えて触ってみるまで分からないことにより、多少気がはやって急いだかもしれません。
こんなにテキパキ剃っちゃってちゃんと剃れてるはずはないと思いつつ、剃り具合を確認するため、顔のフォームを水で流し、某有名メーカーの多枚刃T字カミソリのCMのごとく剃り跡を手で触ってみたところ…
つるつるでした!
あれだけスムーズで肌に負担なく、テキパキ剃ることが出来たのに、ここまでの深剃りとは…
8時間たった後でもまだつるつるで、しかも肌のダメージが全くありません。
この剃り味が、がっちりと刃を固定する金属製のギミックに由来するとすれば、ダイレクト感を生む剃るときの音や振動の少なさには、今後は慣れていかないといけないのかもしれません。
しかしグリップ長は何とか出来る要素ですので、ロンググリップの23Cにすればよかったと若干後悔しました。
そこで調べて見ると、グリップだけをサードパーティものに交換するというカスタムの愉しみも、金属製ホルダーの世界にはあるようです。
剃り味のために重さにはいずれ慣れなければいけないとすれば、今ここで一気に長くて重いグリップに変えてしまうのはどうなんだろう…
このようなところにもハマりやすいカスタム沼がありました。
コメント
こんにちは
blog主様はコスパを追求されているご様子でしたので、金属ホルダーは候補外なのかなと諦めていたので嬉しいです。ようこそ沼へ(笑)
今までのホルダーからのチェンジで使用感の差に戸惑っているようですがご安心ください。慣れが必要なだけでカートリッジと比較して失望するようなことにはならないので。
同じく初期に試行錯誤した経験から、替刃のブランドによって全く剃り味が変わるので、替刃のサンプルパックをお試しになることをおすすめします。
加えて、国内の通販サイトは過度に利益を載せているところが多いので、海外通販サイトをご利用なさるのがお得かと愚行します。
サンプルパックはここなんか便利だと思います→
http://connaughtshaving.com/samplepack.html
(お得価格が多い)
http://tryablade.com/blade
(1枚から売ってくれるので最適)
ヘビーウェイトのハンドルをご所望でしたら、ここが安いみたいです。
Maggard Razors MR11??がメルクール334Cのハンドルと似ていると思います。
http://www.maggardrazors.com/product-category/safety-razors/handle-only/?orderby=price
日本国内は両刃カミソリ過疎地なので、お仲間が増えることは大変うれしく思います。もし良ければこれからも情報交換させていただければ幸いです。
うにぞうさま、お越し下さりありがとうございます。
沼にはまりました(笑)
でも両刃の沼は、指宿の泥の温泉のように心地よいです。
まさに必要な情報をご提供くださり、ありがとうございます。
おっしゃるように、お示しの海外サイトは種類が多く、お求めやすい価格になってますね。
利用いたしたく存じます。ありがとうございました。
情報交換致したくとも弊方から提供できる価値ある情報は乏しいかと存じますが、
できればこちらこそこれからも交流いたしたく存じます。
これからもよろしくお願いいたします。