ネットカフェ宿泊

ホテルにNHK受信料支払い命令をビジホで知った時の雑感

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さっき出張から帰宅しました。

さて出張で宿泊した朝、

NHK受信料支払い命令 東京地裁、板橋のホテルに

NHK受信料支払い命令 東京地裁、板橋のホテルに - 日本経済新聞
客室にテレビを設置しているのに受信料を支払わないとして、NHKが「板橋センターホテル」(東京・板橋)を相手に起こした訴訟の判決で、東京地裁は13日、受信料約70万円の支払いを命じた。ホテル側は客室の稼働率や顧客の滞在時間を考慮し、支払う受信料は117台中10台分とする合意が成立していると主張したが、小田誉太郎裁判

という記事をちょうどスマホで読みました。

私は昨日はWBCを部屋でずっと見てたので、テレビを全く見ないとは言えません。

しかし一昨日の日本橋では、買い物→大阪の知人と飲む、だったので、テレビは全く点けませんでした。
普段の宿泊時も、PCやスマホで過ごしてます。
なので「テレビなし」というホテルがあっても問題ないです。

もし私同様テレビ不要の宿泊者が意外に多いんだったら、ホテルとしてはいっそテレビを撤去するという選択肢もあるのではないでしょうか。
そしてその分安くすることは出来るのか。

17か月分の受信料が70万円ということは、70を17で割った約41,200円が1ヶ月分。
1ヶ月を30日として、実稼働室数が仮にニュースにある10室としますと、さらに30×10=300がひと月の売り上げ件数なので、ものすごい単純計算ですが、宿泊料への転嫁は41,200円を300で割った、約130円に過ぎません。
消費税より少なく、これだったら費用増として宿泊客が許容可能な限度かと存じます。
NHKもぎりぎりをついてきますね。

だったらテレビは撤去せず、今後ホテルは稼動しない部屋分の受信料を払うのか・・・
ホテルだと一般家庭と別の契約形態があるようですから、それらを駆使すれば受信料は安いようですし。

私は朝ドラは回によっては見るし、スポーツ中継も多いので、家ではNHKを見る頻度は高いです。
受信料ももちろん地上・衛星共に払っています。
しかしビジネス客のために、事業として客室に置いているテレビには、そもそも本当に需要があるんだろうか…

民事訴訟を提起されるまで支払いに応じなかったからには、それなりの信条に基づいた行動なんでしょうから、敗訴してもその信条を貫く方法はないのか・・・

一方では、急にテレビが客室からなくなれば、困る宿泊客は多数なんだとも思いますし。

などと宿泊中なこともあり、だんだんホテル目線で考えてみます。

ホテル客室もNHK受信料を払うのなら

一旦は15年9月にさかのぼった額をまず1回払うことになるでしょうが、

今後のためにテレビは減らしたいですね…

テレビが無くなると困るお客様のために、上層階の客室にはテレビを残します。

しかし下層階の客室からはチューナーテレビを撤去して、HDMI端子つきのモニタに取り替えたいですね。

これだけの策ならただの縮小均衡なので、投資にはステークホルダーの理解は得られがたいかと。

ステークホルダーに協力を仰ぐには、このテレビ撤去を積極的な事業として進めたい「実現可能で合理的な理由」を用意してみます。

受信料をきっかけに仮想する新業態「ネットカフェ併設ホテル」

私のような宿泊客をターゲットにまずはゼロベースで「何が欲しくて何がいらないのか?を考察し、テレビなし環境をコアコンピタンスにできる環境を仮想してみました。
「ぼくのかんがえたりそうのほてる」です。

まずテレビを不要にすると…

もし客室にHDMI端子つきのモニタがあれば、HDMIケーブルがあればタブレットの動画が見れます。
併せてホテル側でHDMI出力対応TVチューナーをTVが必要な人向けに貸し出すサービスがあれば、チューナー分の受信料しか発生しないはずなので、全室TV撤去も可能になりますね。
昨日のWBCのようなニーズの場合はHDMIチューナーが満杯になりますが、その場合のためにロビーに大画面を1台置きます。
すると、パブリックビューイングのような空間も演出できます。

もうひとつ私が不要なもの。バスタブは要りません。

今までもそのような部屋に宿泊しましたが、自分的に全く不都合は感じませんでした。

  • 広島東急REIホテル(シングルB)
  • レム新大阪
  • クロスホテル札幌

私は家でもほとんどお湯を張らずシャワーで済ませるので、バスタブの縁の存在は正直滑って転びそうで怖いだけです。
シャワーブースのみだとすべる心配も感じず、さらに洗面台スペースあるいは客室自体など他のスペースが広がります。
他のスペースが広いほうが、作業しやすく快適です。

ここまで書いて、

自分にとって宿泊で欲しいものが何なのか

見えてきました。

一つ目は、デスクの広さです。

出張では仕入れもしますので、部屋自体も広いとありがたいですが、デスクが広いとPCでする作業がはかどります。

二つ目は、レイトチェックアウトです。

出張用務での会議が午後からだとしても前乗りする場合があり、その場合、チェックアウトが10時・11時だとチェックアウト後が暇です。
PCで作業するのにネットカフェを利用したりします。

三つ目は、快適なネット環境です。

ホテルにはWifiがありますが、正直自分の仕事PCは怖くて繋げません。
ホテルのネットワークを狙ったランサムウェアもあるようです。

自分の仕事PC用を持っていくときはスマホのテザリングで接続しますが、ホテルのネットワークを使うんだったらネットカフェみたいにホテル備え付けのPCを使いたいです。

この欲しいもの3つを実現する手っ取り早いものは「ネットカフェ」。

もしネットカフェがホテルと併設されていたら。
ネットカフェで当たり前の、飲みもの飲み放題でコミック読み放題、さらにそれがネットカフェブースでなく、ホテル客室まで持ち込み可能だったら?

これまでのビジホでは、客室にお茶や紅茶を飲める設備はありますが、それもいらなくなります。

宿泊可能なハイグレード個室のあるネットカフェ。

もしこのようなホテルがあるのなら、間違いなく私は定宿にします。

チェックアウトが12時までだったら最高です。
風呂をシャワーブースに変えると、洗面台あるいは客室のテーブルが広くなります。

というわけで、

最下層階の客室壁を取り払ってガラス壁に変えてネットカフェにし、

フロントはネットカフェ兼用のフロントに。

大画面TVを置き、

主要スポーツのパブリックビューイングと銘打って、視聴率の高いイベントの際のTV有客室需要増の逃げとします。

サッカーW杯やWBCなどに宿泊日がかぶる際は、このパブリックビューイングが売りになることもあるかと。

ネットカフェ直上の階の客室は、バスタブ有のユニットからシャワーブースに交換し、その分客室を広くします。

作業スペースが広くなります。

客室のTVは撤去し、HDMIモニタにします。

必要があれば

TVチューナーをフロントで貸し出しますが、スティックPCも貸し出すと、

客室内で自分のPCを使わずネットカフェのごとくホテルのネットワークを利用できます。

この客室階とネットカフェは階段の往来を容易にしておきます。

このフロアはビジホというよりネカフェの延長で、コミックやドリンクを頻繁に変えるなど、ネカフェ利用頻度高い方のための宿泊階です。

その上の客室階にも同様の改装を施しますが、

安全上ネカフェ側からの往来を簡単にしたくないというニーズもあるので、このフロアから上は階段での往来は従来どおりです。
おそらく業界関連の法令上の制限もあると想像します。

さらにその上の客室階は、TVが必要なこれまでの顧客のニーズのため、改装せずに残します。

各フロアは、建物の上から順番に、

RF大浴場
4F未改装で既存のTVを残した客室フロア
3F関係ない人にフロアをうろうろされたくない人のシャワーブース付き個室フロア
2Fネットカフェのフロアで、ネカフェ利用がメインの共用シャワーブース付き
LFネットカフェのフロア・フロント

という用途別階層にします。

このホテルの顧客管理には、もちろん楽天などのポータルでもきちんとルームの特徴を明記しますが、管理には自社独自ポイントプログラムも活用します。
上記にキャラクターわけされた中での好みを、WEBでの独自プログラムでエントリーさせることで顧客周知を図ります。
ポイントプログラムの利用頻度に応じてレイトチェックアウトを提供すれば、まさにフリークエントなゲストを生むプログラムになります。

既存ビジホにネットカフェを取り込むことは、日中の稼動が高まるかと。

繰り返しますがこれは、私のようなニーズが理解不能な方にとっては「ぼくのかんがえたりそうのほてる」に過ぎません。
自分のメリットしか述べてませんし。

もちろんホテル業の関連法令なんて理解してません。
しかし規制緩和で民泊まで許可するならネカフェ兼業ぐらいのビジホは、逆に認めないと片手落ちでは?と思います。

これは決してTVを減らしたいという消極的な理由ではなく、TVが不要な層をターゲットとしてそのターゲットが必要とする潜在的なニーズを喚起できそうな合理性ある計画です。
私同様のこのようなニーズをお持ちの方は思いのほか多いんではないでしょうか。

なんといってもこの受信料支払い命令を奇貨に出来れば、「TVのないホテル」というファーストペンギンになれます。

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