ガルクラ聖地巡礼の翌日。
MyGO!!!!!聖地の池袋を巡ってた最中、SNSを通じた次のような告知にふと気付きました。
当初、この日はそのまま出張後の帰路につくつもりでした。
しかし幸いなことに自分にはちょうど、一昨日の休日出勤で1週間以内に取得しなければならない代休が一日ありました。
「もし今から帰りの旅券を変更出来て宿もとれ、もう一日池袋に居れたら、今日はもっとMyGO聖地を巡れるし、翌日のこのドンキコラボにも加われる」
とその場でスマホで旅券と宿を手配したら、幸運にも両方とも完了しました!
宿は池袋西口傍の「東横INN池袋北口2」です。
休日出勤の代休は池袋で行使することにし、
グッズを買うため行列に並ぶ、という自分史上初の経験
をすることになりました。
アニメ関連で行列に並んだのはリコリコ展以来です。
普段の自分なら絶対、こんな混みそうな場所に足を運ぶことなど考えも及びません。
そもそも並ぶの嫌いだし、ドンキにはいつも混んでるイメージしかないし。
争奪戦参加への動機
しかしこの時は違いました。
そのときの自分はおそらく次のような心境だったのではと考えてます。
一度振られた未練が昨日の聖地巡礼で再燃
ガルクラグッズには、
以前も記事にしましたが一度振られています。
その時期は5月でちょうどガルクラリアタイは新川崎が紅生姜と合流した前後。
世間的にもガルクラ人気が過熱を始めた時期でした。
そんな時期にタッチの差で得られなかったグッズへの未練が自分の中に燻ぶってたんだと思います。
転売ヤーの存在を見ておきたい
普段からヤフオクやメルカリは利用してるので、転売ヤーの存在はネット上ではよく目にしています。
私の知る限り、転売ヤーはネット上で「欲しくても買いに行くことのできない人に届ける」などと自分の行為を正当化し、他の単なる個人取引として自分が買ったものを出品処分してるだけの一般人に紛れ込もうとしています。
個人取引に対する転売ヤーの屁理屈と一般人との違いは単純で、
自分の用途目的でないにも関わらず購入する行為が、自分の用途目的で買おうとする人を排他し相場操縦に繋がる寡占になる
かどうかです。
この転売ヤーの屁理屈は、ただの個人取引としてヤフオクやメルカリを使う人間にとっては、多大なる迷惑です。
私はそんな転売ヤーを今日までリアルで目撃したことは一度もありませんでした。
そもそも私がアニメを見始めたのは1年半前だし、仮に昔からアニメファンだったとしても田舎住まいだから並んでまで売るようなイベント自体がなさそうだし…
こんなスタンスで参加するので、
欲しいものを決めて、それが完売ならあきらめる
と、並ぶこと自体に意義を求めることにしました。
もし残ってるなら買いたいと決めたものは「トゲトゲメンバーのアクスタ」「ピックセット」です。
もしこれらが完売したら、何も買わないで帰ることも想定しておきした。
前日
宿にチェックイン後、宿周辺のドンキで取扱のある店舗を上記のリンク先で調べました。
明日並ぶ店はリンク先で見つけた池袋東口店に決め、まずは早く寝ることにしました。
当日
前日は21時に寝たおかげで、当日は朝4時20分に目覚めました。
5:30 一度目の来店
早朝からドンキ池袋東口店に行ってみました。
まずは購入までの流れを確認したかったからです。
もし、整理券など販売方法に関する掲示が何も無ければ、いったん宿に帰りチェックアウトして(MyGO!!!!!の聖地に寄ってから)並ぶつもりでした。
すると店頭で次の掲示を見つけました。
整理券を午前9時に配布する、その整理券配布の待機列は午前8時から開始する、という告知でした。
この告知を見て、整理券配布前15分の7時45分に再度ドンキ池袋東口店を訪れることに決め、いったん(MyGO!!!!!の聖地を訪ねたのち)宿に戻ることにしました。
近くに本拠を構える者のメリットです。
宿に戻る際には、ドンキ池袋東口店と宿の間の徒歩での移動時間を計測しました。後の行動時間の正確さに活かすためで、宿との間はおよそ徒歩15分でした。
7:45 二度目の来店
宿で朝食をとったのち、ドンキ池袋東口店を再訪しました。
待機列場所に指定されている5階階段踊り場には、待機列的な何かがすでにできていました…
8:00 待機列開始
店員さんにより待機列を並べる誘導の合図がありました。
既にできてた待機列的なものにほぼ準じた列が、5階を先頭にし階段の階下に向かい、蛇のように折り返して並び直りました。
30番台の私は4階と3階の間に位置することになり、その場所は先頭も最後尾も見えない長い列の途中でした。
列の前方からは外国語の怒号のような声が飛び交い、殺伐とした様子が聞こえました。
以前体験したリコリコ展の待機列のような「どのグッズを買おうか?」など推しへの愛が全開な会話が飛び交う雰囲気になると思っていた私には、初めて体験する限定グッズの待機列がこんな殺伐としたものになるとは、全く想像できませんでした。
私はガルクラを知らない人に「ガルクラのファンは質悪い」と思われたくなかったので穏やかにしていましたし、どう見てもこの人ガルクラ知らないだろっていう人にも優しく接していました。
もちろんガルクラの話題をしてた穏やかな会話も少し聞こえてきました。
日本語で殺伐な語調のひとは皆無で、外国語でも穏やかな会話の中に「スバル」「ルパ」などの単語がちりばめられてる会話もありました。私は一概に外国人が全部転売ヤーだとは思っていません。
ただし明らかに列のあちこちを同時に大声で意思疎通し連携していた、挙動の怪しい連中の会話は、中国語系外国語でした。
その会話の中にはガルクラの話を示す語彙は一つもありませんでした。
そのうち列全体が静かになりました。
誰かが何かを言ったのかもしれませんし、転売ヤーと思しき人たちの意思疎通はスマホに移行したようです。
8:30 整理券配布開始
列に並んでから30分後の8時半。
予定時刻の30分前に整理券が配布されました。
私の整理券番号は30番台。
午前7時45分に店に来て、受け取ることができた番号です。
この「9:50までに戻ってきて下さい」掲示を確認して、そののち再度宿に帰ることにしました。
9:45 3度目の来店
宿をチェックアウトして大荷物を池袋駅コインロッカーに入れ、ドンキ池袋東口店を再訪しました。
今日3度目の来店です。
この時間に来店したかたも数人いて、その方々は80番台であることを店員さんから告げられていました。
10:00 販売開始
販売開始時間。
整理券番号順に並ぶよう店員さんの指示があり、8時の整理券待機列と同順の列が再度出来ました。
ただし列の後ろは8時よりさらに長くなってるはずで、単純に考えて自分の前には30人ほど、自分の後には50人ぐらいの列です。
並んでからしばらく列は固まったまま、一向に前に進む様子はありませんでした。
10:10ごろ
販売開始から10分ほど経ちましたが、一向に列は動きません。
一方で周囲の人のスマホが表示するメルカリには、既に出品情報が並んでいました。
一部の店舗が横流し?と訝しみながら、前が全然進まなくてもおとなしく待っていました。この池袋東口店はきちんと商売してくれるだろうと盲信していたので。
時間が掛かっていることもこのとき私は好意的に解釈し「変人のサラダボウル」第五話のエピソード「#ホームレス女騎士、並ぶ」にはっきりと描かれてる転売ヤー対策のように、店員がファンなら答えられるクイズを出してるからだろう、などという期待を寄せて。
にもかかわらず、進んでたとしてもまだ整理券番号一桁程度のはずなのに、ボックス販売の商品が次々と完売したとの店員からの知らせ。
このようなボードを持って店員が待機列に完売状況を知らせました。
10:20ごろ
少しづつ列が進むようになりました。
整理券が二桁に入りそうな頃合いに、ピックセットと仁菜のアクスタが完売した、との案内がありました。
10:30ごろ
整理券が20番台ぐらいまで進んだ頃合いに、とうとうトゲトゲのアクスタ全種類が完売しました。
私より前の「7時45分以前に店舗に来てた人」はこの完売の知らせを聞いた途端、つぎつぎと脱落していきました。
脱落したひとの中には転売ヤーもいたと思います。
私は、私より前にいた人たちで、日本語でガルクラ愛を語っていた若者二人組には、彼らの望むものをぜひ買ってもらいたい、と思っていました。
盗み聞きで申し訳ないのですが彼らの話してる内容に共感してたからです。
彼らは「クイズ出して当てた人に買わせればいいのに」とも言ってました。
残念なことに、そんな彼らもこの時点で脱落していきました。
脱落した方々は、完売の早さと転売ヤーの存在を認識したことで、無力感に陥ったものと思われます。
買おうと思っていた商品が完売してしまった私にとっても、脱落する選択肢はもちろん頭にありました。
でも今回転売ヤーの存在を認識するという意図も織り込み済みで参加した自分には、7時45分の私より早く来たガルクラ愛に溢れる彼らでも入手出来なかったというこの気の毒な経験を、時々宿に戻れる余裕を持っている者として、自分は何も買わなくても商品棚の写真だけでも撮って帰る役割、感じたことを心に刻み伝える役割があると思い直し、最後まで見届けようと脱落を踏みとどまりました。
他にもさらに脱落者が続出し、程なくして私の番に繰り上がりました。
しかし欲しい品もなくなったこともありますし、脱力して脱落した方々の気持ちを察したら、繰り上がってもちっとも嬉しくありませんでした。
発売の2時間15分前に来店した者が直面する商品棚の様子です。
「リアルではトゲトゲがダイダスに勝った写真を撮りたいんですが」と店員さんに言って撮らせてもらいました。
店員さんが申し訳なさそうにしてたのが気の毒でした。
恐らく多くの嫌な言葉を吐かれたんでしょう。
転売ヤーからはごり押しや強要などの暴言を。
買えなかった人からは嫌味を。
棚の写真を撮らせてもらい私の用事は終わりになりました。
そのまま帰っても良かったんですが、ダイダスのピックセットを買うことにしました。
店員さんが気の毒なこともありますが、1,760円という価格設定はピックを実用するとしたら全然割高じゃないと思えたからです。
そして、アニメの最終回と違い、ダイダスVSトゲトゲは、このリアル商品棚としてはダイダスがトゲトゲに負けました。
そこで逆に「始まりの目撃者」としてダイダスを応援したくなる気持ちが湧いた「へそ曲がり」になったからというのもあります。
コラボ限定品争奪戦に参加した感想
並んだ正味時間は1時間15分ほど。
近くに投宿したおかげで、争奪戦にしては負担の少ない戦いだったと言えます。
それでもこの経験は、転売ヤーの社会悪ぶりを体験出来たこの上ない機会でした。
だって彼らの「欲しくても買いに行くことのできない人に届ける」はただの詭弁だということを身をもって知り、人に伝えるまで言語化出来るようになったので。
なぜなら私は今回遠距離から来た人間で、普段なら買えない側だからです。
普段は買えない側の私が今回欲しいものを入手出来なかったのは、日ごろの転売ヤーの言葉を借りれば「欲しくても買いに行くことのできない人に届ける」はずの転売ヤーに、逆に妨げられたからです。
私の問題は、自分が入手出来なかったことではなく「入手したい人が入手出来なかったこと」です。
もし自分の前に並んでいたガルクラ好きの人たちがちゃんと入手出来てたら、それで私が入手出来なかったとしても、きっと私は自分の準備不足を振り返るだけで、あまり問題に感じなかったでしょう。
ついてはここからさらに長くなりますが、転売ヤーの詭弁を以下に言語化してみます。
(長いので次ページに続きます。)