最初の劇場鑑賞は3月初旬、川崎チネチッタ。

2か月前には、聖地立川のシネマシティで3度目の劇場鑑賞済。

このころは、聖地で劇場鑑賞というレア体験も出来たことだし、つぎに超かぐや姫をリピするのは9/9のBlu-rayが届くとき、と決めてました。
せっかくブルスコ民の方々のおかげで無事、公式で特装限定版を予約できたし。
さて突然ですが、私の地元から車で一時間足らずの距離にある
近代の音響設備で復活した超レトロ劇場、大館市「御成座」
が、超かぐや姫 ! 上映劇場として界隈を沸かせています。
その大館市は私の地元から車で1時間足らず。
ちょうど大館市に日帰り旅の用事があった日、いちど話題の手書き看板を見学しに寄ることにしました。
この日はずっと雷鳴伴う滝のような土砂降り。

しかし不思議なことに、手書き看板を撮影したこの一瞬だけ雨が止みました。
手書き看板は、古典に現代の息を吹き込んだ超かぐや姫の世界観にとても解釈良きでした。
このとき目にした手書き看板が呼び覚ました超かぐや姫のネオレトロな世界観。
そしてハッピーエンドが見えてきた鑑賞のラストスパート投稿がブルスコを盛り上げてる影響を受け、聖地立川での劇場鑑賞をリアタイの打ち止めにするという私の当初の予定が、この御成座で超かぐや姫をもう一度見たいという欲求に、次第に抗しがたくなってきました。
とうとう5日後の
超かぐや姫!がほぼ全国各劇場で終映となる6月18日、
最終上映を車で1時間の御成座で迎えることにしました。
御成座で映画を観るのは初めてです。
駐車場はこちらです。
5日前から比べ幟が加わり、一層賑やかでした。
幟と大きさを比べたら、手書き看板のダイナミックさが伝わるかも。

黒板にも、本日が最終上映なことが書かれてます。

上映を20分後に控え、劇場前はすでに10名ほどのかたが、撮影したりSNS投稿らしきことをしたりと、めいめい過ごしてました。
入場券を買い館内に入ります。
巡礼民の奉納品を奉る祭壇。

重要文化財レベルのレトロさが、昭和マニア心を揺さぶってきます。


スクリーン。

ここは地元のライブや演芸用途にも使われているようで、映画館なのに天井と後方にミラーボールが配置されてて、これもレトロさを引き立ててます。
ミラーボールを見て、ライブシーンの時にでもミラーボール回っててくれたら世界観合うかも…などという荒唐無稽なことを実は思ってました…
上映
幕間のBGMは、なぜか懐かしいまんが日本昔ばなしのOP。
昭和レトロ的演出かと思ってたら、自然な流れで日本昔ばなしのかぐや姫回の音声に繋がってました。
その流れからの超かぐや姫!上映がとても自然でした。
世界観の演出へのこだわりに、劇場の作品への愛を感じます。
新竹取物語「1000年女王」を思い出しました
古典の竹取物語に寄せた世界線のおかげで、ようやく気付けたことがありました。
卒業ライブでかぐやを迎えに来たボサツ型月人を見るたび何かを思い出しそうだったことに。
それは44年前の新竹取物語「1000年女王」のゴンドラ、雪野弥生の専用船でした。


横道ですが劇場版1000年女王でも、このゴンドラは最後宇宙に帰還する時に用いられました。
そのラストシーンは今見ても泣けます。
超かぐや姫とは方向性や結論が真逆ともいえる1000年女王ですが、とても素晴らしい作品です。
松本零士作品の中で我的断トツの一推しで円盤も持ってます。
1000年女王を思い出すにいたったのは恐らく、劇場の昭和レトロ感もあったからと思います。
そしていったん思い出してしまったら、最後の蛇足パンケーキからも1000年女王が思い出され、あれは決して蛇足じゃなくオマージュでは?と思えてきます。

音響!
昭和レトロな見た目とうらはらに、サイドスピーカーのサラウンドが効いてました。
着座位置の関係もあるかもしれませんが、残響や効果音まで音像がはっきりしてます。
それは、効果音なのかそれとも周りの席のかたが泣いてるのかの区別がつかないほどで、そのうち周囲の雑音もすべて効果音として脳が処理するようになりました。
振り返るとこの音響も劇場の同担歓迎的舞台装置の一環として、この瞬間から効き始めたのではないかと。
また、ライブハウスのように重低音が響きます。
KASSENシーンのスペクタクルさとライブシーンの臨場感にメリハリが加わってました。
さすがに花火だけは川崎チネチッタや立川シネマシティで観た時のほうが腹に響いたと個人的に思いますが、そんな可聴域外を除けば充分シネコン以上のライブ感味わえる音響だと思いました。
最後のrayMVまで鑑賞し、超かぐや姫の終映に立ち会えた感傷に浸れました。
館内は暖かい拍手に包まれ…
その拍手は次第に大きくなって手拍子となり、アンコールの声も上がり始めました。
rayMV2周目のサプライズ‼
自分はまだこの時手拍子控えめにしてました。
それは「応援上映じゃないし大丈夫かな…」とちらっと心配だったからです。
しかし劇場のかたの一言でその心配は一蹴、館内の興奮が一気に高まります!
手拍子と声量には自信があるので自分も声張り上げたその瞬間、rayのMVが2周目のアンコールリスタート!
手拍子続く劇場に歓声が上がり、同時に今度はミラーボールまで回りだしました!


「回っててくれたら」と内心思ってた演出が眼前に広がって世界観が刺さり、劇場全体が最高のパーティーに!!
もうこの動画見たら思い出さずにいられなくなった、手拍子とミラーボール。
そのアンコールのray上映も盛り上がりのうちに終わり、とうとう本当の終映を迎えました。
もう思い残すことはない的な至福に包まれた頭でぼんやりと「劇場を後にするとき最後にライトアップされた手書き看板を撮影して帰ろう」などと考えていました。
サプライズの極めつけはそこからです。
なんと
手書き看板のほうから舞台にやって来てくれる

というアナウンス!
つぎつぎとファンが望むであろうことを実現してくれる御成座‼
ほどなく手書き看板が舞台に運び込まれました!
舞台に看板が設置される間、看板製作者さまからは、この作品に感じるご縁や、今日の最終上映設営の裏話、来場客の鑑賞回数などのトークに花が咲きました。
裏話で「最後のrayMVのアンコールは配給元に確認をとり、許可を頂いた」んだそうです。
一方でミラーボールを回す許可はもらっていないそうです。
配給元は絶対「みんな、自由だー」と叫んだかぐやのように思ってるはずで、劇場が世界観共有のために考えた演出を、配給元はかぐや卒業ライブで月人と交戦した彩葉たちだ、と肯定的な受け止め方だと思います。
このエピソードを伺い、御成座が超かぐや姫上映館として界隈を賑わしている真の理由に思い当たりました。
それは、決して「レトロ館だから」だけではなく、「手書き看板の精緻さ&大きさがダイナミズムを生んでいるから」だけでもなく、「レトロ館&手書き看板が古典を現代に甦らせた世界観にふさわしい」からだけでもありません。
それは、ファンと世界観を共有してもらいたい劇場が「超かぐや姫ならきっとこうするはず」を意図して上映内外そして劇場内外で次々と繰り広げる仕掛けに、ファンが魅了される、劇場との同担歓迎的感情でした。
レトロな佇まいも手書き看板も、同担歓迎的感情を生む舞台装置として劇場が意図して仕掛けた一環でした。
この劇場が映画を本気で好きなことが来場者にも伝わり、そこには普通のシネコンでは決して味わえなかっただろう一体感がありました。

鑑賞回数について、10回以上鑑賞されたかたが7割ほどでした。
みんなすごいんですね。4回目の自分が一番少ないかも。
さらにそのうち一番多く劇場鑑賞された方は40回以上!
その方は「30回以上は数えていません」と、超かぐや姫鑑賞はあたかもパンの枚数的な日常を表してるようでかっこよかったです。
一番遠くからいらした方はなんと大阪!スーツケースとご一緒でした。
このような全国劇場を巡ってきたかたがたが、上映終了直後の拍手を生んだんでしょうねきっと。

名残惜しいですが、御成座を後にします。
聖地でない限り、鑑賞後劇場を後にした途端ロスになるのが私の常です。
しかしロスになる理由が今日わかりました。
それは私の場合「日常に引き戻されるから」でした。
御成座周辺の夜はとても静謐。
車に乗り、車で走ってしばらくするまでの間はずっと浸ったままで、喪失感とは無縁の境地でした。
御成座最高!!
劇場から、最終上映の鑑賞に御成座を選んでくれたことへの感謝がありましたが、このような素晴らしい最終上映を実現してくれた御成座に感謝、感激、雨アラモード!です。
他のかたもきっと同じ感情と確信します。
地元から近い場所でこんな素晴らしい超かぐや姫の終映に立ち会うことが出来ました。
アニメ関係で田舎住まいで良かったと思ったのは極めて稀。
私はまだ体験したことありませんが、応援上映ってこのような楽しさなんだろう、と想像出来ました。

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