アニメ劇場鑑賞

ユーフォ最終楽章後編!演奏会付き上映会@丸の内ピカデリーで劇場鑑賞

「これは、紡がれていく物語。」
花田先生の言葉だそうです。

「紡ぐ」が繋がると異なる点は、紡ぐとは違うそれぞれを受け入れて互いに織りなす、いわゆる「マージする」なのではないかと。

真由が「皆と心から楽しく合奏したい」を投げかけてるのだとしたら、奏は「久美子先輩と一緒に吹きたい」、そして久美子は「頑張れば、何かがあるって信じてる」。

結果が努力の延長線上にはならなくても、皆それぞれが叶えたい何かを持ってる。
真由の中にもそれがあると気づきはじめてから、久美子の「紡ぐ」が始まる。

音楽のため、音に殉じた麗奈と北宇治に殉じた久美子

あのラストシーンの他にも、気に入ってる箇所が3つあります。

ゾンビ歩きで梨々花が奏に近づくシーン

もしかして奏、実は文化祭で音を出してた意味って、久美子にも吹いて欲しかった?そして文化祭終了後の麗奈も?そんな麗奈に葉月も勘づいてた?と勘ぐってしまいました。

そんな奏や麗奈の様子をなんとはなしに伺ってしまう新旧部長。
リリカのゾンビ歩きからの奏「何?」と、久美子の麗奈に近づいた時も「何?」。

振り向かない麗奈のトランペットを握る手がふるえてるシーン

そんな私の見方だと、このシーンでの麗奈の「久美子のために」とは「大好きな北宇治のみんなに金賞をとらせてあげたいと頑張る久美子に向き合って、素晴らしい演奏をしてくれてありがとう」。

演奏直前に真由と久美子が麗奈とすれ違った時に久美子が言葉を交わさなかったのは、3期視聴時は真由に気を遣ってたからだと思ってました。
なぜならすでに1年時で二人は「裏切ったら、殺していい」音に殉じる共通理解は出来てたから。
直前に奏には口に出した言葉「音で選んで」を麗奈に対しては言葉にする必要がなかったし。

でも最終楽章を観た今、その口にする必要のない「音で選んで」は、麗奈との間では「裏切ったら殺して良い」と同義で、介錯される覚悟を示す意味になってしまう。
久美子は、音に殉じるよりも「北宇治に殉じる」ことをこのときすでに選んでいた、だから久美子は覚悟を自分の心の中で留めたのではないか、このときの久美子の内心とは「音で選んで。そして裏切ってたら殺して」という決心では?と今は想像してます。

遡って、みぞれ先輩の演奏会。

みぞれ先輩の演奏で、麗奈は音に殉じる決心を固めた一方で、久美子は何を考えていたのか。

二期で「こんな理由で楽器をやってる人がいる」あのみぞれ先輩が、ダッタン人の踊りが「その曲やめて」嫌いだったあのみぞれ先輩が、今は同じ曲を音大の演奏会でソロ演奏してる。
自分の感情を受け入れることが出来たから、演奏ってここまで変わってきたんだ、とみぞれの音を聴いて振り返っていた。

演奏会後、京阪宇治駅交差点で別れる久美子と麗奈。
久美子が演奏会を通じて思い至った心境は、音に殉じた先にあった「人を積む」ことの尊さ。
麗奈もそこが分かっただけに、これ以上一緒にいることは出来ない、と。
この瞬間の麗奈はリズで、久美子は青い鳥。

しかし、そんな麗奈に久美子は、求める尊さは違うかも、でもそんな違う二人の目標がずっと一緒だったんなんて、だから特別。
「方向性は真逆なのに一緒に組んじゃう」「良いよね、卒業しても、ああいう関係」

「人」を積みたい。
これまで音に殉じてきたおかげで、ようやく具現化出来た、久美子自身の大切にしたい価値観。
これまで久美子が音に殉じることが出来たのは麗奈のおかげ。

そして北宇治に殉じ、人を積む覚悟が出来た、気付けたのは真由のおかげ、そしてみぞれや先輩たちのおかげ。

そんな自分の感情を受け入れることが出来た久美子が渡る宇治橋は、上手くなりたい橋から「みんなを育てたい橋」へ。
二人で音を研ぎ澄ませたかった麗奈と対照的に、北宇治の河原に人を積むことの尊さに気付いた久美子。
二人はやることも一緒。目指す目標も一緒。
ただ一つ価値観だけが違う、そんな関係だからこそ特別。
そう思ったから、ペットを握った手が震える麗奈のシーンは、握る楽器が奏者の刀に見えた。

そして互いに特別で異なる二人がこれからも一緒って、リズと青い鳥が紡ぎ始めるハッピーエンドじゃん…

妄想だけど、今後、麗奈は奏者として大成しても、人を積んで音を楽しむことは、学校で教鞭をとってる久美子とこれからも学んでいくんだと思う。
奥さんから「積むのは人だよ」を継いだ滝先生の心をも動かした久美子。
久美子は麗奈へ、天ヶ瀬の吊り橋かどこかで、滝先生からこれまで教わったことをこっそり教えてあげたりしそう。
「滝先生って、正しい人が好きなんだって」

つぼってる真由を真ん中に挟むシーン

間に入っちゃ行けないと思ってた2人の間に入ってツボる真由。
ついに奏に真由先輩と呼ばれた真由。

真由が求め続けていたものを北宇治で得た場面でもあり、久美子麗奈ともに言葉にはしない両方の想いを音だけで知ることのできる、真由ならではの場面だと思いました。

音でわかる真由だからこそ「分からない」ことに思い至れる。勘が良い。
求めていた、心から楽しめた合奏が北宇治にもある、それが一番良いじゃない、考えが違う。
その真由の「分からない」について、後から来た奏が真由に教えます。
この場に新旧副部長が立て続けに来てたのも、やはりフォロワーシップですね…

もしスピンオフを一本アニメで作ってもらえるとしたら、秀一のための「くみこラブストーリー」を希望します。
倒れそうになる久美子をあそこまで全力でしかもひたすら影で支え続けた尊さを、どれだけ久美子が鈍くても、この1年「部長だってかんばって」人を積んできた久美子だからこそ、秀一が自分を支え続けてきてくれた尊さが刺さる境地に至ったと思うので…久美子が奏を副部長に指名したのも、自分が奏に支えてもらったから「奏ちゃんは補佐役として」になったし。
でもそこは原作があるから大丈夫かな、と思うと、次は原作をくみこラブストーリーの視点でリピしてみようと思いました。

奏は真由に、なぜ分からないのかって、それは真由先輩が音で分かる人だから。
こうなったからには、久美子先輩の悲願を、その本物の演奏で叶えてやって欲しい…。と。

奏はとても良きフォロワー。
もし「それは本心じゃない」の時に、奏があそこまで久美子に言わなかったら、久美子はまゆの真意に最後まで思い至れなかったかも知れないと思いました。

自分自身のコンクールメンバーのこと以前に久美子先輩のことで一喜一憂の奏、おそらく最後のソリストオーディション時にはきっと自分の信条も大好きな先輩のお願いも曲げてまで「音で選ばなかった」だろう奏。

そんな奏にあのラストシーンで久美子がかけた言葉があれって…いつもの奏なら「どうして久美子先輩はそうやっていつもいつも他人のことばっかり!」って怒ってるはずの奏が…

てなんか書いてたら思い出してきましたので、散文なままで〆てOST聴いてきます。

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