北海道で独り暮らしの息子に会いに、また自分たちが昔住んでいた時に行けなかったところを訪れるために、この盆休みは北海道に車で向かうことにしました。
時期は台風が日本海を北上するタイミングでした。
初日
朝、青函フェリーで函館へ。
台風が近くにしては波は穏やかでしたが、函館港では多くの船舶が沖で待機してました。
いつもなら噴火湾沿いの高速道を北上して一路札幌に向かうんですが、今回は行ったことない地を訪れる旅ですので、檜山に向かいました。
上ノ国町・上國寺
北海道最古の寺院建築で、重要文化財に指定されています。
昔北海道に住んでいた時は、開拓使以前の時代の故地を訪ねたことがありませんでした。
北海道にもこのような名刹があることを知れました。
ラウンドアバウト。
旭川や釧路のロータリーは何度も走ったことがありますが、ここは北海道初のラウンドアバウトなんですね。
本当は勝山館にも行きたかったんですが、雨天のため諦めました。
江差・開陽丸
幕末の幕府方旗艦で、江差沖にて座礁沈没。
この座礁は箱館戦争の結果に少なからぬ影響があったと思います。
江差ではこの開陽丸を海から発掘復元し、江差港にて展示しています。
船室内ハンモック。
さすが軍艦、これだけたくさんの砲門が入ってたんですね。
沢山の砲弾。
江差を後にし、噴火湾沿いを経由し洞爺湖・支笏湖を通って千歳を目指します。
千歳で札幌住まいの息子と待ち合わせてるので。
道中の洞爺湖。
千歳駅で息子と合流して駅前のファミレスで晩御飯。
その後道央道で宿泊先の室蘭に戻りました。
宿泊先はルートイン東室蘭。
この日だけで500km以上走っています。
2日目
ホテルで朝食後、午前中は
室蘭観光
ですがあいにくの天気。
地球岬。
測量山。
絵鞆半島の先端にある白鳥大橋展望台。
標高が下がると少しは見晴らしがよくなっていました。
人生で初めて白鳥大橋を渡り、対岸の白鳥台展望台。
むかしはここまで木は生い茂っておらず、石油工場の夜景がはっきりと見えてた記憶があります。
室蘭を後にし、高速道で白老に向かいました。
白老町・ウポポイ
ここも初めて訪れる場所です。
駐車場の満車表示は白老郊外でも目にすることが出来ます。
第一駐車場が満車・第二駐車場は空車と表示されていました。第二駐車場に止めました。
第二駐車場からウポポイまでは徒歩でおよそ10分ほどでした。
ウポポイ入口
国立アイヌ民族博物館
個人的な感想ですが、大変響きました。
北東北在住でアイヌ語地名が身近かつ10年近く北海道に住んでアイヌ文化を多少は理解していたつもりでした。
開拓使以降の同化政策の苛烈さも知ってたつもりで、この点については国立施設にしては言葉足らずだと感じました。
一方、対和人に限らなかった独自交易の広さ、また日本でも近世まで北東北の民族編成にも残っていた、など既存歴史教育以上のことがここで分かりました。
この博物館展示の主旨はアイヌ民族があくまで主語であり、共感力の高い来館者に伝えたいアイヌの現在と未来を示すのが目的なのでは、と合点しました。
資本や権力という泥臭い価値観だった「土の時代」の200年が終わり、今は知恵やつながりが重視される次の200年「風の時代」に入りました。
ゴールデンカムイもそうですが、民族共生象徴空間が共感を得て長期的に真の意味でアイヌ民族の誇りを取り戻す場所になれるように願いつつ、またいつか訪れます。
ウポポイにはもっと長く居たかったんですが、時間の都合で
晩のトリトンの予約受付のため札幌へ移動。
トリトンは約3時間待ちだそうですので先に宿にチェックイン。
LINE登録で待機状況が把握できますのでなせる業です。
本当にほぼ3時間、午後5時に受付し午後8時に着席出来ました。
札幌在住の息子は明日仕事なのでここで別れました。
サツドラで買った、昔住んでた時に良く飲んでた北海道のソウル飲料。
3日目
最終日になってようやく、昨日までの雨模様がうそのような良い天気。
宿から徒歩で裏参道を散策しました。
最後に訪れたのは2010年ごろだったかと思いますが、その当時の寂れてた印象とはうって変わり、いつの間にかカッコいい街に変身してたことに驚きました。
円山公園から地下鉄で薄野まで出て、子供のリクエストで観覧車。
薄野から市電で宿に戻りました。
宿に置いてた車両を請け出し、車で旭山記念公園へ。
札幌観光はここまで。
車で箱館へ戻る帰路につきます。
山鼻のBostonbakeで食料買い出し。
中山峠~黒松内から高速道路に入り、函館は4時間強で到着。
帰りの青函フェリーはとんでもない混雑で、通路の床に横になり歩くのも憚られるありさまでした。
車両と一緒に乗り込んだ旅客には、運行中の車両内待機が許可されました。
フェリーは何度も乗ってますが初めての体験でした。