サイゼリヤを出たらそこはもうユーフォ一色。
右手には縣神社第一鳥居。

そして
宇治橋

通称「上手くなりたい橋」。




どっちを向いてもユーフォの名シーンな画角ばかりで、ジーンと来ます。
志を繋ぐ碑
宇治橋たもとの京阪宇治駅脇の高架をくぐると「お茶と宇治のまち歴史公園」があります。
その一角に設置されています。
慰霊碑ではなく「志を繋ぐ碑」。

私は、出来るだけ共感性を大事にして生きていたい、と思っています。
共感性で想像力を養い、大過ない毎日に感謝し、被害者に寄り添う。
これまで出来なかったことも、少し勇気を出して頑張ってみたらいつかは出来るようになり、徐々に出来ることの範囲を広げる。
自分や身近な人の身にいつの日か降りかかるかもしれない不運への備えにもなる。
余談ですが、昨年の能登で感じたことです。
今日ここまでの巡礼中、崩壊しそうな涙腺を抑えて生じる頭痛気味な頭で、ずっと三期の原作とアニオリの差分について考えていました。
私は原作未読勢だったユーフォ三期視聴開始時には「責任を全うするために何かを犠牲にしてきたはずの晴香先輩や優子先輩の偉大さに久美子が直面するのでは?」と三期のテーマを推測してて…

その推測は正解だったんですが、久美子個人の夢「麗奈と全国で一緒にソリを吹く」だけは叶わなかった、この重要な一点がアニメは原作から改変されていました。
アニメでは一期の再オーディションをなぞるかのような筋書きで、久美子は当時の晴香部長に加え香織先輩の追体験のようになりました。
北宇治一年目で「上手くなりたい」と願い、麗奈の死ぬほど悔しいを自分の感情にできた久美子。
二年目で、結果が出なかったら3年生の先輩が吹けば良かったと言う奏ちゃんに向き合ったことで「頑張れば何かがあるって信じてる」にたどり着いた久美子。
三年生の最後の年、久美子個人の夢が改編で叶わなかったのは「北宇治が全国金賞を成し遂げたのは、志半ばだからこそ達する心境や見える視界があり、その境地を久美子が繋いだから」というテーマが根底にあるからでは、と想い巡らせました。
あすかが滝先生も迷ってると言ってましたが、久美子も実力主義とはどういうことかずっと迷ってたと思います。
真由がソリに決まった瞬間で久美子があの演説を決断出来たのは、「高坂さんが吹くべき」と言った香織や、自分のことを二の次にして部長として奔走した晴香や優子という先輩を見てきて、先輩たちはあのときどんなことを考えてたんだろう、と考えることができたから、これが想いを繋ぐことだ、と思ってます。
ユーフォ三年生編の製作決定から、金賞の三期完結回まで五年。
この間の悲劇を乗り越えてまで作り手が伝えたかったことに思いを馳せると、その伝えたかった本質に共感を禁じえず、慰霊碑ではありませんが手を合わせずにはいられませんでした。
水管橋
何度も触れますが、二期九話のつれもどすぞ大作戦。
あすかに「ユーフォっぽい」と言われた久美子。

回のタイトルも「ひびけ!ユーフォニアム」、特殊エンディングで流れるED曲もあすか先輩が演奏する「響け!ユーフォニアム」。
その演奏場所がここ宇治川水管橋です。



急流な朝霧橋付近と比べ下流に位置する宇治川の流れは悠久。
イヤホンから流れる「響け!ユーフォニアム」の指揮をとってるかのように感じました。
去りがたい想いに後ろ髪惹かれながら、京阪宇治駅に戻るため三室戸駅まで歩きました。

宇治橋からここまでのルートは以下の通りです。
そして次の電車に乗るのです。
(つづく)
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