巡礼は、人生で一番好きなアニメ「響け!ユーフォニアム」の聖地宇治

朝霧橋

三期九話で久美子と麗奈が決別した「部長失格橋」です。

ここまで部長として聞き役に徹し、部内調整に奔走していた久美子。
この橋でのつらいシーンですが、私は久美子が部長としての聞き役ではなく、初めてきっぱりと自分の意見を示し、盟友の麗奈にもそして自分の気持ちとも向き合った、転機となる場面だと思ってます。

ユーフォ第九話
八話。精神的ダメージがパなかったこの1週間でした。久美子の心中を推し量り、あれこれ先の展開を想像し、九話視聴に臨みました。ユーフォ三期だけは五話ぐらいからなぜか真由視点で見てましたが、この回からはまた久美子視点に戻りました。メンバー発表直後に奏ちゃんと話した久美子。久美子よりも悔しいのは奏ちゃんのはずで、立場上奏ちゃんを慰めるはずの久美子だったはずですが、意外に冷静な分析の奏ちゃん。逆に奏ちゃんに慰められた、勇気づけられたのは久美子の方ではないでしょうか?そしてパーリー会議の秀一。コンビニでの葉月や緑輝。緑...

アニメでの麗奈は、声優の安西さんが「ドラムメジャーとして悪役」に徹すると評するほど、部内の不信感の原因を一人で背負い込んでいました。

ユーフォ特集のNewtype7月号
カルテットCV座談会ではなぜか、脳内再生が麗奈だけ錦木千束の声で再生されました。3年生になった麗奈は「ドラムメジャーとして〇〇〇役」に徹し、1-2年の麗奈と演じ分けていたから、この座談会のような会話をするキャラクターとはかけ離れた印象となった、からだと思っています。そう思うと声優って凄い。それにしてもインタビューアーのわかり味の深さ。聞いて欲しいことを掘り下げてくれます。

不信感から生ずる部内の不協和音を久美子が一掃する十話の演説の動機は、アニメでは原作での滝先生の分まで不信感を背負った麗奈のヒールとしての役回りであり、久美子を出町柳に向かわせるために必要だったんだ、と今なら分かります。

その朝霧橋を渡り終えたら対岸に見えるのが

久美子ベンチ

です。

同じようなベンチが並んでいますが、画面左の一番上流側が久美子ベンチ。
さすが、先人がいますね。

その先人の御二方は連れだったようで、ちょうど自分と入れ違いになりました。

「この場所で何を感じたんだろう」という想いを馳せ、作品への共感が甦って来るのが聖地巡礼。
さきほどはテーマパークと称しましたが、これは「聖地巡礼」の醍醐味に未知なかた向けのイメージしてもらいたいメタファーです。

多くのシーンに登場したこのベンチから怒涛の如く押し寄せる感傷は一瞬。
受け止めるまでは数分掛かりました。

巡礼で巡らせるのは自分の足だけではなく、想いもでした。
今日の行動を表すのに聖地巡礼以外にふさわしい言葉は見当たりません。

もし何も知らない人がみたら私は「ただのベンチを撮影しまくる不思議な人」ですが、それもここでは良くある風景なんでしょうね。

このあたりから涙腺の崩壊は自分次第になって来ました。
感傷を制御しなかったら開け放しになっていたでしょう。

宇治観光センター

久美子ベンチのすぐそばにあり、シリーズが完結した今でもスタンドパネルを置いてくれてる場所。
リアタイはアンコンからな自分には旧作のパネルは初めて目にしました。

色素は青が一番退色しづらいと聞いたことがありますが、楽器など黄色の発色も良く、新しそうに見えます。

それでは時間も1時半を過ぎましたので、是非この場所でと以前から決めてた

サイゼリヤ宇治里尻店

で昼食をとります。

誓いのフィナーレで奏ちゃんが久美子に「黄前相談所って開いてますか?」の場所です。

©武田綾乃・宝島社/「響け!」政策委員会

なんと、とっても嬉しいことが起きました。

席を案内してくれようとした店員さんに、奏ちゃんと同じその科白「黄前相談所は開いてますか?」と尋ねてみました。
勿論ダメ元です。

しかし店員さんは即座に相好を崩し、「ちょうど今開いてます」と、このテーブルを案内してくれました!

黄前相談所と同じテーブルなこと、そして黄前相談所だけで店員さんに通じたこと、この2つで何よりも至福な境地に到達…

黄前相談所のテーブル番号は57番です。

スマホQRでオーダー出来ます。
私のオーダーは

  • ミラノ風ドリア(奏ちゃんが食べてたものではと)
  • ペペロンチーノ(久美子が食べてたのはたぶんカルボナーラかと)
  • ドリンクバー

にしました。
こんなに頼んで800円…自分の地元にサイゼリヤがないのでよくわかってませんでしたが、とっても安いんですね。
学生が開く黄前相談所として最適です。

言い忘れましたが、この巡礼は独り旅です。
独りで二皿食べて考えたことは、奏ちゃんの食欲についてでした。

黄前相談所では、ここまでの写真を整理したりこの記事の下書きをしたり、と今日を追憶するとても有意義なランチタイムを過ごせました。
脳だけでなく胃袋の中までユーフォに満たされ、巡礼のサビはここからです。

宇治川を渡ってからここまでの順路です。

そして次の橋を渡るのです。
(続く)

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